2019/04/15

大奥づとめ



タイトルからして女同士のドロドロな話かと思ったら全くそんな事はなく、むしろ自分自身を問いかけるような、時代こそ徳川家斉の時代ですが、現代的感性に近い女性達の悩みや生き方を問い直すような小説でした。

夕顔さんの前向きさにすごく励まされます。
元気が出なくなった時にまた読み返したいです。

「己のことを、醜いし、御末だし、と卑下しているのは謙虚なようでいて、その実、とても楽なのです。醜かろうと、身分が低かろうと、それでも己にできる精一杯をやると決めてみると、そのための道が見えてきます。その結果があれかと言われてしまえばそれまでですが、それでも己の力を尽くした結果、人に笑われたとしても、あまり痛みは感じぬものです。恥をかくこととは、さほどのことではありません。恥をかくやもしれぬと怯えていることこそ、苦しいのだと、私はそう思います」
本文より引用