横溝正史ではありますが、人は死なないし(病気で死別するシーンはありますが)、旧家の因習も出てきません。
新聞連載されていた通俗長編小説。
戦時中の話ですので、女性がちょっとじれったくなるほどにデモデモダッテなところはありますが、やはり今作は女性のキャラが光ってました。
ヒロイン有爲子もそうですし、木實、美奈子、京子と、出自の違う女性達がそれぞれの立場で精一杯生きようとしている様子にじーんとなりました。
婚約破棄から始まるあたりがちょっと「小説家になろう」の今のトレンドにも似て、大衆小説の流行り廃りって案外ループしているのでは、と、思ったりも。