2023/12/21

彼女はそこにいる

彼女はそこにいる (角川書店単行本)
別の方向に意識をとられていてストンと足元をすくわれるような感覚。
そうきたか!
みたいな。

いやー、すごい没入感でグイグイ読めました。
おもしろかった!

2023/12/07

美しき愚かものたちのタブロー

美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫)

家が商売をしていたもので、父母にどこかに連れて行ってもらった記憶はないのですが、替わりに高校の音楽教師をしていた叔父があちこちに連れて行ってくれました。

国立西洋博物館を含む上野公園は高崎線で一本で行ける便利さからよく行っていました。
当時はどちらかというと科学博物館の方が好きで、西洋美術館はそこまで熱心ではなかったのですが、私自身が高校の芸術選択で美術を選んだせいか、進学の為埼玉に来てから時折行くようになりました。
バーンズコレクションなんかも見に行った記憶があります。

ただ、『松方コレクション』とは何ぞやという思考には至らず。(資産のある人が芸術品を買い集めたのかなー程度の認識)

こんなドラマがあったのかー! と。
史実を元に少しドラマチックに仕上げてある部分はあるのでしょうが……。

ストックボートの逸話などを聞き及ぶに先見の明のあるビジネスマンであったのだろうなあと。

原田マハさんはキュレーターであるので、絵画についての描写が素晴らしく、また西洋美術館に行かなくてはという気持ちになりました。

2023/12/06

新古事記

新古事記 

地元図書館のOPACで新刊チェックをする際に、新刊本は大抵貸し出し中なので、一旦お気に入りに入れておきます。
※予約にしてしまうと自分で読みたい時に読めないので、ひとしきり予約が終わってから借りる為です。

なので、なんでお気に入りにしたんだっけ……、と、なる事がよくあります。

読み始めて、あれ? 私どうしてこの本借りたんだっけ、と、思ったのは、書き出しとタイトルの違和感からでした。

『スイッチ』とか『神よ憐れみたまえ』とかもそんなきっかけで読み始めました。
リーダビリティの高い、没入感の高い本で、読み始めて『山河燃ゆ』的な話? だったのが、オッペンハイマー博士の名前がでてようやくああ! と、思い至りました。

視点と角度を変えると出来事への受け入れ方はこんなに違うのかというのと、太平洋戦争時間軸を包括する世界全体の流れを俯瞰するに至りました。

当然ながらドイツだって連合軍の攻撃を受けているわけで、自分はドレスデン爆撃の話をこの歳になるまできちんと認識していませんでした。(数多ある第二次大戦にまつわる話の中で説明はあったはずなのに、軸が日本になっていた為にきちんと認識できていなかったのだと思います、恥ずかしい事です)

1939年のポーランド侵攻が発端となった、後に第二次世界大戦と呼ばれる『それ』のみっつめは、もう始まっていて、だとしても日常は続いているという示唆に富んだ話のようにも思えました。(個人の感想です)

元となった『ロスアラモスからヒロシマへ』も読んでみたいのですが、現在は入手困難なようですね。